2026.07.28

ニューアルバム「G.A.M.E.」★ライナーノーツ★ 

熊猫堂ProducePandas 
ニューアルバム「G.A.M.E.」

★ライナーノーツ★ 


人生とは、まるで没入型ゲームのようなもの。

セーブはできない。

ロードもできない。

もちろん、ワンクリックでリセットすることもできない。

あなたは、同じ場所を行き来しながら、毎日のルーティンを淡々とこなす「NPC」だろうか。
それとも、自ら物語を描き、いつでも結末を書き換えることのできる、唯一無二の主人公プレイヤーだろうか。

熊猫堂(ProducePandas)が約2年の歳月をかけて丹念に作り上げたコンセプトアルバム『G.A.M.E.』が、ついにリリース。本作では、多彩なゲームの世界観をモチーフに、「人生=ゲーム」というコンセプトを軸としたストーリーを展開している。全10曲それぞれが異なるゲームジャンルと人生観をテーマに構成され、10通りの"成長"を描写。繰り返される日常から一歩踏み出し、自分自身を解放しながら、人生というゲームを攻略していく旅へとリスナーを誘う。

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1.唯一無二のボーイズグループサウンドを追求
既成概念にとらわれない音楽制作を目指し、熊猫堂と制作チームは約2年にわたり制作を重ねてきた。それは時差も国境も越える、壮大な音楽プロジェクトでもあった。

制作には、中国本土・香港・台湾、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、ノルウェー、スロベニアなど、10を超える国と地域からトップクリエイターが参加。世界各地の才能が集結し、本作ならではのサウンドを生み出している。

参加アーティストも実力派ぞろい。グラミー賞受賞・ノミネート経験を持つ音楽家や国家級芸術賞受賞者に加え、中国を代表する実力派シンガー・黄齢、そして中国伝統音楽の演奏家・蒋錦雯も特別参加している。

アルバムはC-POPを軸としながらも、世界各国の多彩な音楽ジャンルを大胆に取り入れ、熊猫堂ならではの実験的なアプローチと自由な発想を融合。「ゲーム人生」というコンセプトのもと、多彩な音楽性が一つの作品として有機的に結び付き、聴くたびに新たな発見が生まれるアルバムへと仕上がっている。

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2.『G.A.M.E.』 四つの章で描く人生攻略
G.A.M.E. = Genesis・Aspiration・Manifestation・Emancipation

意味するのは、  
「世界へ踏み出し、理想を抱き、着実に成長し、そして束縛を超えて新たな自分へ生まれ変わること」。

本作は、この4つのテーマを軸に、一つの成長物語として構成されている。それぞれの章には異なる人生のフェーズと楽曲が用意されており、物語は段階的に進行しながら、自分自身との対話と心の再生へと導いていく。

【G Chapter|Genesis 始まり:終わることのない日常のループ】

私たちは生まれた瞬間から、「人生」という巨大なゲームにログインする。
社会には決められたルールがあり、誰もが同じようなレールの上を歩くことを求められる。

『吃苦大補』でプログラムされたように働き続けるNPCのように。  
『回合』で終わることのないターン制ループにはまり込んだプレイヤーのように。

毎日を繰り返し、感情をすり減らしながら生きていく――。

そんな終わりの見えない日常こそが、誰もが最初に挑む「人生最初のステージ」なのである。


■Stage 1 & 2 『Opening』『Game』
ゲーム開始とともに響く、恐れを知らない宣言

アルバムの幕開けを飾る2曲は、アクションアドベンチャーゲームをモチーフに制作された作品。逆境を乗り越え、自ら人生の結末を切り拓くという世界観を力強く描き出す。

『Game』は、著名なエレクトロニック・プロデューサー紀粹希が作曲・編曲を担当。疾走感あふれるビートに、リーダー・陳鼎鼎による歌詞が加わり、6人で困難に立ち向かう勇気を表現している。

レコーディングではメンバー全員が何度も歌唱を磨き上げ、ゲームバトルを思わせるMVとともに、「束縛を打ち破り、自分の人生を自分で切り拓く」というアルバム全体のテーマを鮮烈に打ち出している。

■Stage 3 『回合』
終わりなきループに揺れる葛藤

ターン制ゲームをモチーフに、終わりの見えない日常、人間関係のもつれ、そして人生の後悔を描いた楽曲。

熊猫堂はプロデューサー・王曦とともに、幻想的なエレクトロサウンドと壮大なストリングスを融合させ、奥行きのあるサウンドスケープを構築した。

メンバーは感情表現を幾度も磨き上げ、ソロボーカルとコーラス双方の魅力を最大限に発揮。難易度の高いツインボーカル構成が作品の完成度をさらに高めている。

さらに、東京と横浜で撮影されたMVが、終わることのない人生のループに潜む葛藤や閉塞感をリアルに映し出している。

■Stage 4 『吃苦大補』
NPCたちのための"癒やし"ステージ

働く人々の日常をテーマにしたエレクトロ・ラップナンバー。

抑圧された感情や心の葛藤を描きながら、サビではそれらを一気に解放し、苦しみを乗り越えて前へ進むエネルギーへと昇華していく。

メンバー全員がコンフォートゾーンを飛び出し、楽曲ごとに細かな歌唱表現を追求。静かなAメロから感情を爆発させるサビまで、一人ひとりが働く人々の葛藤と希望を力強く歌い上げている。

【A Chapter|Aspiration 理想への探求:混沌の中で灯る希望】

どれほど単調な毎日に閉じ込められていても、誰の心にも消えることのない情熱と願いがある。

流されるままに生きたくない。  
平凡な人生で終わりたくない。

たとえ未来が霧に包まれていても、自分だけの武器を握りしめ、心から望む場所を目指して進んでいく。

『斧』は運命を切り開く意志を象徴し、  
『再靠近一点』は人生というゲームを共に歩む仲間の大切さを伝え、  
『等侬来』は喧騒の世界の中でも、愛という小さな光を守り続けることの尊さを描いている。

■Stage 5 『斧』
逆境を切り開く一撃

熊猫堂は、独自の美学を武器に世界へ挑み続けてきた。

それは、中国伝統文化が世界へ羽ばたく姿にも重なる。

本楽曲では、従来のボーイズグループの歌唱スタイルにとらわれず、重厚な低音に加え、中国各地の方言、擬音、ホーミー、ヨーデルなど、多彩なボーカル表現を大胆に融合。

横浜中華街で撮影されたMVとともに、文化の融合と、逆境を乗り越えて道を切り拓く強い意志を描き出している。

■Stage 6 『等侬来 feat. 黄齢』
人の温もりを描く、優しく揺るぎない想い

本楽曲は、中国・江淮地方の伝統的な民謡をベースに、新たなアレンジを加えることで、どこかノスタルジックでありながら現代的な魅力を併せ持つ独自のサウンドを生み出している。

さらに、1920~30年代の蓄音機を思わせるレトロなワルツパートを織り交ぜることで、東洋の伝統美とモダンなリズムが美しく融合した世界観を表現した。

実力派シンガー・黄齢とのコラボレーションでは、お互いの歌声が絶妙に溶け合い、上海方言による語りが、まるで映画のワンシーンのようなロマンチックな物語を描き出している。

また、本楽曲はフィジカルアルバムに収録される体験型コンテンツ「テーマ・マーダーミステリー」の中核を担う作品でもあり、音楽の世界観をリアルな没入型体験として楽しめる特別な仕掛けとなっている。

■Stage 7 『再靠近一点』
仲間とともに歩む、協力プレイのステージ

協力型ゲーム『It Takes Two』からインスピレーションを受け、90年代を代表するNew Jack Swingサウンドを採用。さらに、Backstreet Boysを彷彿とさせるクラシックなコーラスワークへのオマージュも随所に散りばめられている。

レコーディングでは華美な歌唱テクニックに頼ることなく、飾らない真っすぐな歌声で、互いを支え合いながら前へ進む「仲間」の大切さを表現。心を優しく包み込みながらも力強く背中を押してくれる一曲となっている。

【M Chapter|Manifestation 実践と成長:人生というステージでレベルアップする】

社会という大きなステージへ踏み出した瞬間から、人生は決して気楽なゲームではなくなる。
そこには、人間関係の駆け引き、真実と嘘の見極め、競争と選択が絶えず存在する。
『殺手請睁眼』が描く終わりのない心理戦のように、人は信頼と疑念の間で揺れ動き続ける。
しかし私たちは、その過程で挫折を受け入れ、批判を乗り越え、負の感情さえも糧へと変えていく。
『漢尼拔』が象徴する「すべてを飲み込み、自らの力へと変える」というテーマのように、苦しみや葛藤、迷いのすべては、自分自身を成長させる栄養となる。
そして『赢家』は静かに問いかける。
偽りや駆け引きによって手にした勝利は、決して本当の勝利ではない。
人生という長い旅を歩み続ける中でこそ、本当に揺るがない強さが育まれていくのである。

■Stage 8 『漢尼拔』
すべてを受け入れることで得られる癒やし

本楽曲は「捕食・吸収」をテーマにしたゲームから着想を得て制作され、熊猫堂ならではの包容力と前向きなメッセージを象徴する作品となっている。

ドイツとノルウェーの著名クリエイターが共同制作を手掛け、メンバーは高い没入感を持つドラマチックな歌唱で、苦しみを受け入れ、自らの成長へと変えていく姿を描いた。

リーダー・陳鼎鼎による歌詞は、日常のユーモアと人生観を織り交ぜながら、「他人の評価に左右されず、自分自身を受け入れる」というポジティブなメッセージを力強く届けている。

■Stage 9 『殺手請睁眼』
真実と嘘が交錯する心理戦

本楽曲は、織田かおりの楽曲『Blazing Star』を原曲とした中国語カバー作品です。

人狼ゲームをモチーフに、大人の社会に存在する駆け引きや疑念、人間関係の複雑さを描いた作品。

ポップロックと中国伝統音楽を融合させ、中国笛の名手・蒋錦雯が特別参加。民族楽器とロックサウンドが織りなす唯一無二のクロスオーバーサウンドを実現した。

複雑なリズム構成と幾重にも重なる音楽的レイヤーを持つ本作は、アルバムの中でも特に高い演奏力と歌唱力が求められる一曲であり、6人のメンバーが一丸となって圧倒的な表現力と完成度で楽曲を作り上げている。

■Stage 10 『赢家』
勝敗のその先にある、本当の強さ

駆け引きをテーマにしたゲームから着想を得た本楽曲は、大人の世界に存在する競争や選択、そして勝敗の本質を描いている。

プロデューサー・関天天との再タッグにより、6人それぞれの感情が重なり合うオリジナルのボーカルアレンジを制作。
レコーディングではメンバー全員が呼吸と感情を一つに重ね合わせ、冷静でありながら芯のある歌声で、

「世俗的な勝ち負けは一時のもの。本当に価値があるのは、誠実に、自分らしく生きること。」
というメッセージを静かに、そして力強く歌い上げている。

【E Chapter|Emancipation 解放:自分自身と向き合い、本当のエンディングへ】

アルバム全体を締めくくる、最も温かく、そして心を打つテーマ。
勝ち負けや成功・失敗といった世間の価値観に縛られる必要はない。
誰かの評価に振り回される必要もない。
執着や自己否定を手放し、不完全な自分さえも受け入れること。
それこそが、本当の意味で自由になる第一歩である。

ラストを飾る『擁抱怪獸』は、「苦しみは打ち負かすもの」という従来の価値観を覆す。

弱さも、不安も、心の闇さえも抱きしめることで、人は初めて運命が用意した枠組みを乗り越え、自分だけの人生を歩み始めることができる。

■Stage 11 『擁抱怪獸』
自分自身と和解する、最後のステージ

アルバムを締めくくる本楽曲は、「敵を倒してクリアする」というゲームの常識を覆す作品である。

当初のデモにあったピアノ主体のアレンジを見直し、より成熟したエレキギターサウンドへと再構築することで、熊猫堂が歩んできた6年間の軌跡と成長を表現した。
メンバーたちはデビュー当時の初々しさを脱ぎ捨て、穏やかで温かみのある歌声で、自らの弱さや不完全さを受け入れる姿を描き出す。
そうして自分自身と和解することで、『G.A.M.E.』という一つの物語は、美しく完結する。

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3.このゲームの主人公は、あなた自身。

『G.A.M.E.』は、単なるゲーム要素を取り入れたエンターテインメント作品ではない。

誰もが知るゲームというモチーフを通して、すべての人が共感できる「人生の成長物語」を描いたコンセプトアルバムである。

私たちは皆、繰り返される日常の中で生きる一人のNPCだった。
悩み、迷い、挫折しながら人生というステージを歩み続け、やがて気づく。
本当の「ゲームクリア」とは、誰かに勝つことでも、社会的な順位を競うことでもない。
偏見やレッテルから解放され、ありのままの自分を受け入れることなのである。

熊猫堂は、固定観念に縛られることなく、多様性を前向きに受け入れ、画一的な価値観や流行に迎合することなく、自分たちらしい誠実な想いをこのアルバムに込めた。

人生という「G.A.M.E.」に、決まった攻略法も、唯一の正解も存在しない。
誰かの歩んだ道を真似する必要もなければ、困難を恐れる必要もない。
完璧である必要さえない。
世界へ踏み出し、志を抱き、努力を積み重ね、新たな自分へと生まれ変わる。

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このアルバムを手に取ってくださったすべての皆さんが、自分を縛るものから解放され、不完全な自分さえも愛せるようになることを願っています。